· 

修復的司法による性暴力に関する当事者間の対話

修復的司法による性暴力に関する被害・加害当事者間の対話は難しいと言われていたが、近年では試みも積み重ねられてきて、必ずしも論外ということはなくなってきているようだ。
被害に遭って心身共に深い痛手を負っているにもかかわらず、訴え出た警察で無神経な事情聴取の過程で二次被害を受け、さらに裁判の席で三次被害を受けるという構造は、結局泣き寝入りを増やす結果につながりやすい。
相当に用意周到な段取りが前提であるが、もし被害者が加害者に直接自分が受けた傷とその後の生活における影響などを伝えることができれば、痛みは少しは和らぐ可能性があるし、加害者の方が直接謝罪することがあれば、さらに癒やしがもたらされうる(そのためには、繰り返すが配慮に配慮を重ねた準備が不可欠)。
性被害事件が、事件として取り上げられなかったり、裁判に持ち込まれてもことごとく無罪と判断されるわが国の現状を鑑みると、容易には導入できな方法だとしても、修復的司法の考え方には大きな示唆があると実感させる事案だ。

 

BuzzFeedより

裁判をしてもレイプ被害の傷が癒えることはなかった。だから私は、直接容疑者に会った。