ファシリテーターはリーダーではない

7月の修復的対話講座を受講されたみなさんよりご感想をお寄せいただきました。感謝してご紹介いたします。

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○びっくりだったのは,先生がとことん私たち受講生に,お付き合いいただいたということです。初日の小淵沢駅への出迎えに始まり,食事や入浴(近隣の日帰り温泉に連れて行ってくださいました)等,最後に小淵沢駅まで送ってくださるまで,まさに生活のすべてをささげてくださったことは,本当に驚きでした。

 

○研修は充実していて,3日間で大学なら1単位に相当するくらいの時間を費やし,修復的対話の基礎的な知識を改めて確認させていただきました。

 

○ロールプレイを沢山していただきありがたかったです。先生の『自然体』なところがとても印象的でした。ロールプレイで、ファシリテーターは力量を要する、という事を再認識しましたが、ファシリテーターはリーダーではないということ、自分らしいファシリテーターで良いのだ、ということがわかりました。いつか自分にもファシリテーターができるのではないか、と希望が持てました。

 

○特に「サークル」は,以前先生にお出でいただいての研修で,中学校の先生方がくらいついて先生に質問をするほど,学校では活用できる技法であるため,もう一度体験しながら学びなおせたことは,今後の実践に生かしていけるだろうと思います。また「コンファレンス」も,現在進行形で「被害・加害」が生じている事例に関わっているので,理論を応用させていただきながら,対話が進められたらと思えました。

 

○仕事で毎日いろいろな人と沢山会話をしていますが、知らず知らず、学校文化に引き寄せられていく自分に気がついては、ハッとして、ソーシャルワーカーの価値と倫理に立ち返り「迷ったら、子どもの最善!」と言葉に出しています。そんな私が、尊敬する山下先生の沢山のお言葉を聞けたことが、どれだけ励みになったか、うまくは言えませんが、とても『エンパワーメント』していただきました。

 

○支援者自身が癒されている必要があるということ。この研修に参加する直前2週間ほどは,厳しい判断が求められる事例が連続していて,疲労の著しい状態でした。しかし研修では,地元の野菜をふんだんに使った手料理をたくさんいただき,夜は全く人工の光のないところで寝るという生活で,それを2泊3日続けただけで,見事に健康を回復したような気持ちになりました。

 

○特に、政治について、スピリチュアルについては、改めて考えるきっかけになりました。私は日本の政治については諦めていました。しかし、社会福祉士がそんなことではいけないな、と深く反省しました。今回、障碍をお持ちの方が当選し、国会がバリアフリーになることは良いことだと思います。実習で身体障碍者施設に行っていた時に関わっていた利用者さん達を思いだし、胸が熱くなりました。

 

○スピリチュアルな話は、上手くいえませんが、様々なことが府に落ちました。山下先生とは縁もゆかりも無い私が、先生のお宅で先生とお話をしている事自体、スピリチュアルな事だと感じていたからだと思います。私は山下先生の本や記事を読んで、先生にお会いしたい!!と願い続けていましたが、願いは叶うというスピリチュアルな体験をすることができた、と思っています。

 

○先生の温かく全身全霊での受講生への関わり,そして他の受講生の皆様の温かいお気持ち,すべてが癒しになったと思います。