2月の「ソーシャルワーク基礎研修講座」へ参加された平川さん(東京都)よりご感想をいただきました。
    感謝してご紹介させていただきます。
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        【ソーシャルワーク研修で得たこと#基盤】
        先週末に2泊3日でコスモス村主催、講師はもちろん山下英三郎先生のもと、ソーシャルワーカーとしての基盤を学びました。
        基盤とは、実践の前に必要な、共通して持つべき理念のことといってよいでしょうか。
    
山下先生が留学中に直接学んだヘプワース著書のダイレクトソーシャルワークを、山下先生ナイズして、一番大事なソーシャルワークの基本的概念とソーシャルワーカーの基本姿勢について深く学ぶ研修です。
支援者は心身の健康が大前提。それがあって、前回投稿したように、衣食住にも気を遣って心身がリラックスして過ごせることにも重点をおいています。
その中でも印象的だったことは以下の通り。
        #ソーシャルワークの共通基盤を意識して、実践を積み重ねていかないと簡単にぶれて、関わる人を傷つける側に回ってしまうこと。
        専門家が傷つける側に回ってしまうのだけは避けなければならない。
    
        #子どもの最善の利益とは
        それぞれ、最善の利益はちがう。そもそも最善の利益なんてないかもしれない。時間が経過するうちに変わっていくもの。
        一緒にこどもとつくっていくもの。
        支援者側が『必要だ』といってつくるものではないこと。
    
        #支援するのは何のためか本質を常に忘れない
        生きるために必要な支援、何のために支援者がいるのか。クライアントがよりよく生きることを支援すること、それに立ち返り、今本当に必要な支援なのか。
    
        #ミクロメゾマクロはセット
        領域ごとに分けて考えられがちだが、勘違い。最近はメゾに注目されがちだが、あくまでもミクロをベースにした実践が前提。
    
        #問題は問題じゃない。
        ソーシャルワーカーとは、クライアントが問題を肯定的に受け止めることができるようにサポートすること。問題は人と人をつなぐエネルギーにもなる。課題をなくそうとしたり、解決しようとすることが相手を追い詰めることになるのも知らなければならない。
    
        #それぞれの持ち味がある。
        ソーシャルワーカーを目指したい、やりたい気持ちが大事。これがなければならない、これがあるからプロだと決められるほど簡単なものではない。
    
山下先生が関わってきたこどもたち、そして支援がどんなものなのか、どんな眼差しが必要なのかを丁寧に見つめていく研修。
とにかく素晴らしかったです。
最後に、山下先生がソーシャルワーカーに絶対必要なスキルとして言っていたこと。これがあれば大丈夫と言っていたこと。
        『他者への尊敬と敬意』
        これがある、ないかで言動や態度に全て表出される。上述したことが対人援助職には必要。
        シンプルだけれど、とても難しい。
    
大学院のときに学んだことが思い出され原点回帰ができた研修でした!!
        ぜひ対人援助職に関わる方は参加ご検討を!
        冬はそこまで寒くない、夏は涼しい!学ぶ環境としても最高です(^^)(^^)
    
 
    
