9月ソーシャルワーク研修感想 Vol.1

9月のソーシャルワーク基礎研修講座を受講した小松さん(神奈川県)より感想をお寄せいただきました。これからソーシャルワークに携わろうと学びの最中にいる学生さんです。経験者を交えリラックスしつつ学びを深めることができた様子がうかがえます。
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今回初めて参加させていただきましたが、とても有意義な時間を過ごすことができました。
もともとは卒業と就職の間のギャップイヤーに少しでも知識を深めたいという発想で申し込みを決めたのですが、福祉に興味を持ち始めて間もない時期に参加することに不安もありました。スクールソーシャルワーク(SSW)に関しては知り合いの社会福祉士の方に「福祉と教育をつなぐ・障害児の学習支援や就労支援に興味がある、ということなら」と紹介して頂きましたが、概念や実際の働き方については本で知る程度でした。そんな中でこの研修に来て良かったと思う点は3つあります。
1. アットホームな雰囲気の中での勉強体制
2. 「そういえば・・・」という雑談や相談を皆で一緒に楽しみ、考えることができる
3. テキストから学ぶ受け身だけでなく、多面的な視点からSSWについて学ぶ機会

どれも繋がっているのですが、最初に自己紹介をゆったり時間をとってすることで、勉強会中ではその人の立場を意識して話を聴くことができました。今回は参加者として実際にスクールソーシャルワーカーとして働いている方や学校関係者としてワーカーと関わった方もいらしたので、人柄を理解した上での質問や相談などが気軽に交わせたことで、お互いにとって知識を高める場になったのではないかと思います。小さめの丸テーブルで向き合いながら、というアットホームな勉強体制が物怖じせずに質問や意見を言い合える環境づくりにもつながったと思います。

 

また、山下先生の講義の中で参加者の「そういえばこんなことがあって・・・どう思います?」「実はまさにこの内容でこういうことに悩んでで・・・」「でも学校では教育委員会が・・・」という所謂脱線した話をみんなで受け止め、流さず一緒に考える時間の余裕があったところも良かったです。講義だけでは受け身になる内容も、講義に絡む実体験を聞くと「SSWとは何か?」という幅広く深いテーマを少しずつ今ある知識と結び付け、嚙み砕いていくことができました。私はまだ学生の延長線上にいる身ですので、講義でベースとなる概念を理解し、その知識をもとに実際に働いている人がどのように仕事をしているのかといった一連の流れを山下先生と参加者の皆さんから学びながら、講義をより生きた知識として取り入れることができたなぁと思っています。
勉強会以外にも、福祉や教育を学ぶきっかけがあったのもよかったです。短期間でしたが、ロッジでの生活で参加者の皆さんと仲良くなり、これからにつながるネットワーク情報や将来スクールソーシャルワーカーとして働くために必要なこと、何から始めればいいかなどを教えて頂けることが布団の上や食卓の中でも多くありました。はみがきをしながらSSWの本を眺めたり、車の中で研修を振り返ったり、スケジュールのスキマではっとさせられるような気付きができたのは、やはりこの研修の醍醐味だったのではないかと思います。おいしいごはんを作ってくださった玲子さんも、自身の子育ての経験を話してくださいました。今回の縁で様々な立場からSSWに関わってきた人との素敵なつながりができ、これからの自分の道を具体的に考える良い機会になりました。

 

ひとつ残念だったことは、大自然に囲まれたロッジにいながらあまり天候に恵まれなかったことですかね・・・(私が雨女だったからでしょうか・・・すみません)。次回また参加する機会に恵まれたなら、青空授業というのを是非してみたいと思ったりします。個人的にじっと座って集中力が続くタイプではないので、濃い内容の研修である分、体を動かして学ぶスタイルもありかなぁなんて考えてしまいました。ただ、今回は玲子さんの気の利いたお茶菓子が勉強中に息抜きの場を与えてくれたり、クリスがタイミングよく癒しに来てくれたり、山下先生のご提案で素敵な温泉や絶景スポットにいけたおかげで定期的にリフレッシュができました。とても感謝しています。


この研修をきっかけに、就職してからも常に学びながらSSWに関わる夢を諦めずにいたいと思います。今回は本当にお世話になりました。ありがとうございました。