8月研修のご感想 Vol.2

代表の山下と長年交流があり、今回研修に参加された、ソーシャルワーカーでシンガーソングライターの山本さとしさんからは「学んだことや感じたことはいくつものあり、また、時間がたって気づいたり深まったりもある」とのこと。フェスブックの中から研修に関するコメントを一部お借りして、以下に掲載いたします。研修の様子が少しでも伝われば幸いです。

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講師は山下英三郎先生(社大名誉教授)です。少人数で先生を囲み、改めてSWの基礎や価値、基盤などを整理しながら学んでいます。

今回の研修で特記したいのは、社会福祉士の学びをしている現役のソーシャルアクティビストたちの参加でした。彼女らの活動はすでにソーシャルワーカーであり、ぼくのように利用者本位の最大限の利益と言いながら法令遵守の限界枠に悩みくすぶり自重(自嘲)するより先に、基本的人権と権利擁護の視点で即現代に問うて実績を積んでおられる。しかも実名も出し意思表明して組織化して、それが官民から社会的に認められている。社会福祉を学ぶプロセスの中で、ソーシャルアクション項目は欠かせないものだけれど、「ロビー活動」という単語が出てくる位でその実践実態や効力的な価値事例には触れられてこなかったようにと思う。研修中のさりげない彼女らの問題提起と自問的投げかけには、そう言われればそうだと同感せざるを得ない説得力がありました。今のこの時代だからこその、立場を超えてより協同する必要のある社会福祉的課題や問題もたくさん目の前に横たわっているのだと素直に自然と思い起こされた。しかもね、彼女らは魅力的に人とつながり、また真摯に先生に社会福祉を学んでおられる。先生はいつものペースで研修資料の最後にある2005年に社会福祉専門職団体協議会・倫理綱領委員会(委員長仲村優一先生)から最終提案されたものを説明されていて、そのそばにいて"福祉の香り"に満たされたのは大きな収穫でした。

先生、皆さん有難うございました。"福祉の香り"の空間で解放され振り返るひとときでした。また今日から、ここから、「この道の向こうには」をうたいながら歩みたいと思います。